K's 折り紙

Fractional Library

折り紙のコツ

初心者向け

薄くて硬い紙を用意しましょう。市販の折り紙用紙でもいいですし、コピー用紙でもいいでしょう。はじめから高価な紙を使う必要はありません。

折り紙の本は最初から読みましょう。記号や折り方の説明を飛ばしてはいけません。折る前にちょっと勉強しましょう。

図をよく見て、順番通りに折りましょう。折り方がわからないときは、前の図と次の図を見比べて、どのように折れば次の図のようになるか考えましょう。それでもわからないときは、最初からやり直しましょう。

角と角、辺と辺をきちんと合わせて折りましょう。あわてることはありません。

折り目はしっかりつけましょう。硬い面の上で、折り目の上を指でしっかり押さえます。へらなどの道具を使う人もいます。

折りたいと思った作品は何度も練習しましょう。一回でうまく折れる人なんていません。

疲れたり、いやになったりしたら、いつでも休んでいいのです。また明日折りましょう。折り紙を楽しんでください。

中級者向け

折る前には必ず手を洗いましょう。これは、作品をきれいに仕上げるためにはとても重要です。

折り上がりのイメージを思い浮かべ、適した紙を選びましょう。作品に応じて紙を選びます。または、紙に応じて作品を選びます。

多くの作品には構造があります。構造を把握しましょう。そして、最適な手順を考えます。必要であれば、折り方を変えましょう。折り図通りに折る必要はありません。

折るときにはリズムが大切です。そして、いつも完成までの工程を意識しながら折りましょう。そのためには、作品の折り方を覚える必要があります。

できるだけ紙を浮かせて折りましょう。そうすれば、紙をより感じることができます。

紙には厚みがあります。きちんと折ることは大切ですが、ある程度の遊びが必要です。

紙のいうことをききましょう。折り紙は、あなたと紙との共同作業です。紙と仲良くなれば、紙もあなたのいうことをきいてくれます。

先生向け

生徒の好みに合わせるのはもちろん、生徒のレベルに合わせて、教える作品を選びましょう。

折り紙を教えるのには、自分で折るのに比べて、三倍から五倍の時間がかかります。時間の配分には気をつけましょう。

大勢の人に教えるときは、遠くからでも見えるように、大きな紙を用意しましょう。

できあがりの見本を用意しましょう。目標があれば、やる気も出ますし、一つ一つの折りの目的も理解できます。

折り図を配るのは、講習が終わってからにしましょう。はじめに折り図を配ってしまうと、生徒は先生でなく折り図に集中してしまいます。また、折り図に描くのに適した工程と、教えるのに適した工程は、同じとは限りません。必要であれば、教えやすいように工程を変えましょう。

一折りごとに、全員がきちんと折れているか確認しましょう。途中で折り方を間違えると、しばらく折り進んでから、先に進めなくなることがあります。そうなると、間違えたところまで戻って、折り直さないといけません。

見るのが好きな人、聞くのが好きな人、やってみるのが好きな人など、人によって好きな学び方は異なります。実際に紙を折るだけでなく、言葉で説明したり、図を描いたり、同じ内容をさまざまな方法で繰り返し教えましょう。

紙飛行機など、遊べる折り紙は、最後に教えましょう。はじめに教えてしまうと、いつまでも遊んでしまって、ほかの作品が教えられません。

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羽鳥 公士郎